前回は「ゲストに喜ばれる結婚式を作る秘訣【装飾編】」と題し、ご紹介しました。今回は続編として「ゲストに喜ばれる結婚式を作る秘訣【演出編】」をお伝えします。
食事を美味しく召し上がっていただくために演出のタイミングに気を配る
ゲストが2時間半前後の結婚披露宴のほとんどすべての時間を通して行なっていることがあります。それは「食事」。だからこそ、食事を美味しく召し上がっていただくことは結婚式の印象に大きく関与するのです。
一般的に「演出」というと、何か派手だったり、他の結婚式とは違っていたりするものが喜ばれるのではないかという発想になりがち。ただ、内容はもちろんのこと、その演出をどのようなタイミングで行うかも大切なポイントです。
お腹が空いている披露宴の前半は、食事に専念しやすいように歓談をメインにすると良いでしょう。「中座」も、ゲストに食事を食べ進めていただくのに、とても良い「間」となります。「中座をなくしてゲストとずっと一緒にいる方が良いのでは?」といった考えもありますが、中座が入ることで食事のペースも良くなり、結婚式の進行にメリハリが付くのです。食事の手を止めて楽しめる余興などは、お腹の落ち着いた披露宴後半に盛り込みましょう。
ケーキ入刀は、中座の直前もしくは再入場直後がおすすめ
そして、結婚式の演出の定番とも言える「ケーキ入刀」は、乾杯後ではなく、中座の直前、もしくは再入場直後に行うことをおすすめしています。
というのも、ケーキ入刀では、たくさんのゲストが食事の手を止めて写真撮影のために席を外します。このイベントが中途半端なタイミングにあると、例えば「温かい魚料理が提供されたばかりなのに席を外さなければならない」ということに。
中座や再入場では、ゲストは自ずと食事の手を止めて拍手をしてくれます。このようなタイミングに合わせてケーキ入刀などのイベントを組み込めば、食事の手を止める回数を抑えることができ、気持ち良く時間を過ごしていただけます。
演出のタイミングを意識すれば、結婚式の印象はぐっと変わる
演出の内容を一生懸命に考えてしまうと思いますが、それと同じくらい大切なのがタイミングです。少し意識して担当ウェディングプランナーにご相談いただくだけで、結婚式の印象がぐっと変わります。ぜひ意識してみてくださいね。
筆者:遠藤佳奈子/フリーウェディングプランナー・コンサルタント
2010年、日本では先駆けてフリーウェディングプランナーをスタート。そのパーソナリティや仕事は新郎新婦だけでなく企業からの信頼も厚く、都内ラグジュアリーホテルのスペシャルプランナーや、人気レストランのウェディングも任されている。2016年からはハワイでの邸宅ウェディングのプロデュースもスタート。三越伊勢丹とのコラボレーションや、ウェディング実用書の監修、ラジオなど、ウェディング業界のインフルエンサーとして幅広く活動している。■HP:http://www.wedding-lab.com/