結婚式当日を迎えるまで、新郎新婦は準備に大忙し。
結婚式には、用意しなければならないアイテムがたくさんあります。
その中で、最も頭を悩ませることのひとつが「結婚式で両親に贈るプレゼント選び」ではないでしょうか。
両親に贈るプレゼントを考える新郎新婦からは「ありきたり?」「持ち帰るのが大変かな?」
といった声が聞かれます。こうして考え始めると、悩みは深まる一方……。
そこで今回は結婚式でご両親へ贈るプレゼント選びのコツをご紹介します。
花束やブートニアの他に、もうひとつ「残せるプレゼント」を
結婚式で両親へ贈るプレゼントといえば、花束をお母さまへ、ブートニアをお父さまへ、というのが一般的。
王道の花束は、贈呈シーンや最後の謝辞を華やかに演出してくれます。
また、お父さまにブートニアを用意するのであれば、挙式の前から身に付けてもらうのも良いでしょう。
お父さまのパーティー中の装いが他の男性と差別化され、ぐっとおしゃれになります。
ただ、花束やブートニアは、結婚式が終わった後に残しておくことはできません。
そのため、もうひとつ「残せるプレゼント」も贈ると良いでしょう。
この「残せるプレゼント」を選ぶ際、先に挙げたように「ありきたり?」などと悩んでしまうのですが、
結婚式で両親へプレゼントを贈る“意義”を考えると、それはあまり気にしなくても良いように思います。
というのも、両親にとっては、自分の子どもの結婚式で受け取る「初めてのプレゼント」なのですから、
他の人のウェディングと比較してありきたりかどうかを気にする必要はないのです。
また、同じように持ち帰り方法についても、披露宴会場から郵送手配すれば問題ありません。
シンプルに「両親に喜んでもらえるプレゼント」を選ぶようにしましょう。
両親へのプレゼントは結婚式の象徴。“ストーリー”が思い出をつくる
では、「両親に喜んでもらえるプレゼント」を選ぶとき、どんな点に注意すれば良いのでしょうか?
第一に忘れてはならないのは「気持ちを贈る」ということです。
そのプレゼントに込められた思いや“ストーリー”が重要な鍵になるといえます。
ストーリーとは、そのプレゼントを選んだ理由や背景、そのプレゼントによってどのような未来を期待するのか、といったことです。
結婚式の贈呈シーンで「こういう理由があって、このプレゼントを選びました」と司会者が紹介できる理由があると良いでしょう。
そうすれば、プレゼントを渡した瞬間、一緒に思い出を共有できるはずです。
次に、日々の生活の中で常に目に留まる場所に置いておけるものを選ぶと良いでしょう。
結婚式は、両親にとっても“一生の宝物”となります。その象徴となるのがプレゼントです。
贈られたプレゼントを見るたび、結婚式のことを思い出して気持ちが温かくなり、新郎新婦を身近に感じられるのではないでしょうか。
両親へのプレゼントには自身の思いを反映できるギフトを選ぼう
これらのことを踏まえると、例えば「時計」は両親へのプレゼントとしておすすめです。
時計は日常生活における必須アイテム。それに「これから同じ時間を紡いでいく」という思いを表現し、
それを新郎家・新婦家・新郎新婦が共有することで、新しい家族を大切する決意の証となります。
結婚式にはたくさんのゲストがお越しになるからこそ、周囲からの期待や見映えなどにも気を配ってしまうことでしょう。
しかしながら、両親へのプレゼントに関しては、ありきたりかどうかは気にせず、自身の思いをしっかりと反映できるギフトを選ぶようにしてください。
筆者:遠藤佳奈子/フリーウェディングプランナー・コンサルタント
2010年、日本では先駆けてフリーウェディングプランナーをスタート。そのパーソナリティや仕事は新郎新婦だけでなく企業からの信頼も厚く、都内ラグジュアリーホテルのスペシャルプランナーや、人気レストランのウェディングも任されている。2016年からはハワイでの邸宅ウェディングのプロデュースもスタート。三越伊勢丹とのコラボレーションや、ウェディング実用書の監修、ラジオなど、ウェディング業界のインフルエンサーとして幅広く活動している。
■HP:http://www.wedding-lab.com/