三連時計の木のお話(3)~「三連時計」になるまでの長い旅路~

こんにちは、7月6日の木の暮らしです。
梅雨明けはまだしていませんが、気温はぐんぐん上昇、蝉も鳴きはじめて、まさにNATSU!!! というような気候になってきました。
アウトドアにレジャーにと忙しいこの季節、日焼け止めや熱中症対策をしっかりして、がっつり楽しみましょうね☆

さて、今日は三連時計の「木」について、パート3でございます。
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前回、前々回は木そのものについてお話しさせていただきましたが、今回はその「木」が加工されて「三連時計」として皆様のお手元に届くまでの工程について。
個人的には、すでにお手元に三連時計をお持ちの皆様に読んで欲しい記事です。 きっと、さらに愛着が湧くと思いますよ。

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木材の原産地

木の暮らしで使用する木材のほとんどは日本国内のものを使用していますが(特に杉は地元の「越前杉」)、国内に生息しない木材につきましては海外から輸入しております。

木材原産国
けやき日本
くり日本
くるみ日本、中国
すぎ日本(越前杉)
ブラックウォールナット海外
さくら日本
かえで日本、海外

木材の乾燥

木材は購入した時点ではまだ水分を多く含んでいるため、乾燥が必要です。

というのも、生の木材は乾燥するにつれ収縮などの変形が発生してしまうため、形が安定しないのです。(しっかり乾燥した後加工することで、変形が少なくなります)

他にも、乾燥することで強度が上がったり、接着剤などの乗りがよくなったり、腐りにくくなったり、また単純に水分が抜けるので軽くなるという利点があります。

木材が持つ水分の割合を含水率というのですが、この含水率が実用的な数値になるまで、通常、乾燥室での2~3ヶ月の乾燥を必要とします。

時間はかかりますが、素敵な時計を作るため、また、お客様と末永く時を歩む時計であるため、乾燥は大変重要な工程なのです。

しっかり水気を切ったあと、木材は木の暮らしに運び込まれます。

木材の加工の流れ

ここで、おさらいも含めて簡単に木材の加工の流れをご説明します。(※手作り教室には、7.の手順まで行ったあと各店舗に板を発送しております)

1.丸太購入

市にて丸太を購入します。

2.製材 (2~3日)

購入した丸太を、乾燥する釜に入るサイズにカット後乾燥室に入れます。

3.乾燥  (2~3ヶ月)

木の暮らしでは、乾燥専用の施設にて人工乾燥を行っています。

5.本社倉庫へ移動 (2~3日)

乾燥が終わった木材は、大きなトラックで木の暮らし本社倉庫に運び込まれます。

6.板出し (1日)

本社倉庫より、製品にする木材を取り出します。

7.製材 (1日)

取り出した板を三連時計の各サイズの寸法にカットし、三連時計として仕上げていきます。

8.仕上げ (1~2日)

レーザーなどの加工後、オイルを塗布し、最後に針などをつけます。

9.完成!

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山から切り出した丸太が三連時計として完成するまで、実に3ヶ月半の月日を必要とします。ローマも三連時計も、1日にして成らず!なのです。

そんなじっくりしっかりと加工する時間、そして自然の力と職人の技があわさって作られる三連時計、次回はその職人の技について少しお話ししますね。

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