こんにちは、6月29日の木の暮らしです。
祝日のない6月ももうすぐ終わり、7月になったら「海の日」、そして8月にはニューフェイスの「山の日」が祝日としてお目見えします。
その頃にはきっと梅雨も開けてまぶしい夏真っ盛り。しとしと雨降るこんな日は、来る楽しい夏に向けて行楽の予定を立ててみてはいかがでしょうか? もちろん、木の暮らし各店も皆様のお越しを待ってますよ♪
さてはて、今日は先日に続いて「木」のお話。
前回は丸太から切り出した木材、「無垢材」についてお話ししましたが、今日はその木材の基本知識についてです。
身近に当たり前にある「木材」について、すこし見る目が変わりますよ♪
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芯材と辺材
色の濃い心材は赤身、それに対して辺材は白いので白太ともよばれます。
心材は辺材よりも耐久性があり、含んでいる水分も少ないので、腐りにくいといわれています。
木の暮らしの三連時計はだいたい色の濃い部分と薄い部分がありますが、それはこの赤身と白太のためなんです。
木目(柾目と板目)
木取り(製材)の仕方によって、板の表面現れる年輪の模様が変わります。
年輪に対して直角に挽いた面を柾目(まさめ)、年輪に接する方向に切る板目(いため)といい、柾目は木目がまっすぐな縦縞になるのに対し、板目の木目は山形や等高線形の不規則なものとなります。
木の樹皮に近い側を木表、樹心に近い側を木裏というのですが、柾目の板は木表・木裏がほとんどなく割れ・狂いが少ないのに対し、板目の板は木表・木裏がはっきりしているため、乾燥すると木表の側に反る傾向があります。
節(ふし)
節には生節と、死節があります。
枝が生きたまま包み込まれたのが生節で、枝の部分と幹の部分がつながっています。逆に、枝が枯れてから包み込まれたのは死節といい、ポロリ抜けと抜け落ちることがあります。
節があっても強度が劣るわけではありません。
灰汁(あく)
灰汁(あく)とは、伐採後の木材に含まれる水分が変色したところです。
害虫と虫穴
木材に害を及ぼす虫がいます。
伐採後の丸太を食べる虫や、乾燥した木材を食べる虫など、種類は様々。
特に、木の暮らしで扱っている木材(特にけやき)には、でんぷん質が多い皮と白太の間に虫がいる可能性があります。
そのため、木の暮らしで木材をしっかり乾燥させ、殺虫し、皮を全てとり、白太の部分に穴がないかを必ず確認して製品にしています。
木の匂い
木にはそれぞれ匂いがありますが、木の暮らしでは、最終仕上げにオイルを使用しているため、完成品はオイルの匂いがします。
木材の反りと経年変化
木材には、湿ると伸び乾くと縮む伸縮性があります。
丸太の皮に近いほど伸び縮みが激しくおこり、木材の中心に樹心がある心材は、乾燥が進むと表面からひび割れを起こします。ですので、木の暮らしではしっかり乾燥させた後、三連時計への加工を行っています。
反りには個体差がありますが、木の暮らしで扱う木材としては、けやき、さくら、かえでが反りやすい傾向にあるようです。
しかし、その反りなども含めて、無垢材は自然そのままの、生きている木材です。
時が経つにつれ無垢材は色が深まり、ツヤが出るなど、世界にふたつとない味が出てきます。
品質が変化することはほとんどありませんので、これらの経年変化を楽しむのが無垢材の醍醐味といえるでしょう。
商品のお手入れ方法
末永く商品をお使いいただくため、製品は湿気の多いところや温度差の激しい場所、直射日光の当たらない場所に置くことをおすすめしております(反りや日焼けを避けるため)。
また、お手入れは以下のように実施してください。
①時計を拭く
ほこりなどを払うときは、ハタキか乾いた柔らかい布でそっと払ってください。
硬い布だと時計が傷ついてしまいます。
②ワックスを塗る
より長く綺麗な状態で無垢材を保つために、蜜蝋ワックスを定期的に塗ると良いです。
蜜蝋ワックスは天然原料で作られたものですので、とても安心してお使いいただけるワックスです。
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いかがでしたでしょうか。
ぜひとも皆様、お手元に無垢材の製品を置いていただき、末永く愛でてください。皆様の人生と同じように、木も時を経て素敵な色味に染まってゆきますよ♪