結婚は、言うまでもなく人生の一大イベントのひとつ。
その結婚を彩るセレモニー「結婚式」は、お世話になっている方々への感謝と「これからもお願いします」という気持ちを込めて開催するものです。
最近では、さまざまなかたちの結婚式が増えていますが、
オーソドックスなタイプの結婚式も未だ根強い人気と聞きます。
そんなオーソドックスなタイプの結婚式では
両親、兄弟、親戚、学生時代の友人、会社の仲間をお招きするのが一般的ですが、
会社の上司には主賓としての祝辞をお願いすることも。
その際は失礼のないようにマナーには十分気をつけましょう。
頭越しはNG!主賓の祝辞は直属の上司にお願いを
最初に考えるべきは「誰に頼むのか」ということです。
自分の人生に大きな意味を持つ結婚式という場で、
主賓として祝辞をお願いするのですから、仕事の上でも人間的にも尊敬できる人で、
かつ直属の上司であれば理想的。
なぜなら、まずは直属の上司にお願いするのがマナーだからです。
自分の上司よりも上の立場の方にお願いしたい場合でも
会社においては指示系統を尊重するのが大切。
他部署の上司はもちろん、より上席の方に頭越しにお願いするのはNGです。
祝辞のお願いは招待状を郵送する2~3か月前に! お礼までがマナー
祝辞のお願いは、結婚式の招待状を郵送する時期から逆算して、その2~3か月前にお願いするのが良いでしょう。
なお、立ち話でするようなことではありません。
「ご報告とお願いがあるのでお時間をください」と、
アポイントを取るようにしましょう。
アポを取れれば、まずは結婚の報告を。
その後に、結婚式にご出席いただけるかどうかをうかがいます。
ここで、ご都合(当日のスケジュールが空いているかどうか)と
ご意向(主賓としての祝辞を引き受けてくださるかどうか)を確認してください。
「いきなり案内状が届き祝辞に指名されている」といったことがないよう、必ず事前に報告とお願いをしましょう。
結婚式の当日は、新郎新婦の両親から、祝辞をしてくださる上司へのご挨拶を忘れずに。
その際、「お車代」として結び切りののし袋に用意したお金をお渡しします。
新幹線や飛行機ではない通常の移動であれば、1万円を新札で準備しておきましょう。
そして、結婚式が終わっても、その後のお礼までがマナーです。
結婚式の写真や新婚旅行のお土産を携えて
できれば夫婦そろって改めてお礼に伺う機会を作りましょう。
感謝の気持ちと「これからもお願いします」という思いを伝えるには
若い2人らしい心遣いの詰まったお礼を選びたいもの。
それには「ストーリーがある」「手作り」「結婚式の引き出物とリンクする」などをキーワードに“温かさ”を感じられるものを選んでみるのもおすすめです。
主賓祝辞を引き受けてくれる上司には 礼を尽くして
上司にとって、結婚式で祝辞をすることにメリットはありません。
それにもかかわらず、貴重な休日に礼服を着て
お祝いを持って、祝辞を述べに、わざわざ足を運んでくださるのです。
それは結婚し社会人としてより成長していくことに期待してくれているからこそ。
そう考えると、なぜ礼を尽くし、マナーを心得てお願いすべきかがわかるはず。
これから良い仕事をして
将来は自分も部下から祝辞をお願いされるような立派な上司になることが
何よりの恩返しになると言えるのではないでしょうか。
筆者:城戸景子/イメージコンサルタント・ビジネスマナー講師
2008年よりミューズ・ブランディング・アカデミー株式会社代表の谷澤史子氏に師事。ビジネスパーソンのイメージコンサルティング、ビジネスマナーを学ぶ。2009年、STUDIO STELLAを開設。現在、ビジネスパーソンのイメージ戦略として、「見た目」と「ビジネスマナー」を向上させるコンサルティングを実施している。■HP:http://www.stella.image-consulting.jp/
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