結婚式で欠かせないもののひとつでもある「ウェディングケーキ」。
では、なぜ結婚式にウェディングケーキが出てくるようになったのでしょうか?
ウェディングケーキの由来
ウェディングケーキの由来については諸説あります。
キリスト教圏であるヨーロッパでは、悪魔は甘いものが苦手とされており、新郎新婦のお二人に悪魔が近付かないようにと、甘いケーキをみんなで食べていました。
アメリカでは新婦が結婚式の日に、ビスケットなどのお菓子を焼いてゲストに振舞う習慣がありました。
新婦の料理の腕を見せて、花嫁の資格があるかを確かめるためのものです。
ギリシャ神話の中にも、ウェディングケーキらしきものの話があります。
古代ギリシャの結婚式で、パンなどを半分に分けて新郎新婦が片方ずつ食べて永遠の愛を誓ったとのことです。
背が高いウェディングケーキ18世紀のイギリス発祥
由来はさまざまな説がありますが、現在のような背の高いケーキになったのは18世紀のイギリス。
ビクトリア女王様ご成婚のときにケーキ職人が通勤途中に見かける教会を模してつくったのが始まりと言われています。
今では4段、5段と高く積みあがることもあるウェディングケーキですが、元々は3段重ねだったようです。
最下段のケーキは披露宴にやってきたゲストたちに振舞われ、
中段のケーキは結婚式を欠席したゲストに届けられるようになっていきました。
そして、最上段のケーキは、新郎新婦の最初の子供のために取っておいたそうです。
多くの人にケーキを分け合って、幸せも分け与えるという意味もあったのでしょう。
ウェディングケーキの種類
実際に結婚式で用意するウェディングケーキの種類を紹介していきます。
- フレッシュケーキ
- イミテーションケーキ
- クロカンブッシュ
- ドリップケーキ
- ネイキッドケーキ
ウェディングケーキ①フレッシュケーキ
フレッシュケーキは「生ケーキ」とも呼ばれ、一番人気のウェディングケーキです!
フレッシュケーキは、スポンジ生地に生クリームやフルーツなどでデコレーションした、まさにケーキそのもの。
新郎新婦でケーキ入刀したあとに、切り分けてゲストみんなに食べてもらいます。
季節のフルーツをつかってみずみずしく華やかなケーキになりそうですね!
ウェディングケーキ②イミテーションケーキ
イミテーションケーキは、ケーキ入刀・ファーストバイトで使う部分のみ本物で、それ以外の部分は作り物というケーキです。
作り物の部分は何でも出来るので、大きくゴージャスなケーキを演出できます!
飾り付けの自由度も高いです。
みんなで食べられないのがデメリットですが、フレッシュケーキに比べて費用を抑えることができるというメリットがあります。
コロナ禍の今では、ケーキの取り分けが出来ないので思い切り派手なイミテーションケーキにする方も多いようです!
ウェディングケーキ③クロカンブッシュ
クロカンブッシュはフランスの伝統的なウェディングケーキ。
小さなシュークリームをたくさん積み上げてタワーにしたウェディングケーキです。
フランス語で「シュー」は「キャベツ」のこと。
ヨーロッパで「子孫繫栄」の意味をもつキャベツに見立てたシューが2人の未来をお祝いします。
また、たくさん積み重なったシューは「お祝いしてくれる人」を表しているそうですよ!
ウェディングケーキ④ドリップケーキ
ドリップケーキとは、上からソースを垂らしたケーキのこと。
2人で一緒にソースをかける、最近人気の演出です。
色鮮やかなソースをかけたケーキは見た目も華やかで、おいしさもUP!
ウェディングケーキ⑤ネイキッドケーキ
ネイキッドケーキとは、クリームが前面に塗られておらずスポンジ部分が見えているケーキのこと。
抜け感があってオシャレになるので、ナチュラルウェディングの方にはピッタリなケーキです。
また、カジュアルな雰囲気の披露宴にも良いですね。
ウェディングケーキの相場は1人800~1,500円!
コース料理のデザートとしてウェディングケーキをふるまう場合、ケーキの大きさはゲストの人数で変わってきます。
お値段も同様にゲストが多ければ多いほど高くなっていきます。
目安としては1人当たり800~1,500円ほど。
ケーキのデザインや使う果物によって大きく値段が変動しそうですね。
とくにゲストを多くお招きする方は要注意です。
また、ケーキカットで使うナイフやケーキ台、それに掛かる装花、ドリップ用のソースなど意外と料金がかかるものも多いです。
しかし、ケーキをゲストにふるまわず、デザートは別に用意する場合はイミテーションケーキとなりますよね。
イミテーションケーキはほとんどの部分が作り物なので1~2万円と安く済ませることができます!
ケーキカットはしたいけど、予算が気になるという方にはイミテーションケーキがおススメです。