結婚式のアイテムのひとつにリングピローがあります。
リングピローとは直訳すると「指輪」の「枕」で、
まさに、指輪交換までの間に指輪を置いておくものです。
特にこだわりがなければ、絶対に必要なアイテムではありませんが、
こだわりをもった結婚式を挙げたいなら欠かせないアイテムです。
リングピローは基本的に色やサイズに規定はありません。
普通は、クッション型でサイズは小さく、結婚式の色調に合わせたり、
または白のシルクを使用する人が多いようです。
現在、日本で使われているリングピローは、
指輪がのるくらいの小さなものですが、
元々のリングピローは、それよりも大きく、小型クッションくらいありました。
もともとは、リングピローは、
チャペルウェディングで使用するのが一般的でした。
しかし、
最近はオリジナルウェディングのブームに合わせて、
さまざまなスタイルの結婚式で、
式典の小物としてリングピローを使用する人が増えているようです。
ちなみに、欧米スタイルの結婚式で、
リングは「リングベアラー」と呼ばれる小さな男の子が、
リングをリボンに結びつけ、
リングピローを手に持って、花嫁と一緒に入場します。
「リングベアラー」と呼ばれる小さな男の子は、
親戚のお子さんが務めることが多いようですよ。
リングベアラーをお願いしない場合は、
指輪交換の際に、
牧師さんが指輪をのせたリングピローを差し出してくれるようです。
リングピローは古代エジプト時代の結婚式で、
宝石を装飾的な枕状のものの上にのせて飾っていたことに始まり、
ヨーロッパで貴重な品を主君に献上する際に、
クッションを用いる習慣となり広まりました。
これがやがて、
庶民の結婚式でも一般化し、
宝石をピロー上に載せて運ぶというスタイルが定着したとされています。
ちなみに、結婚式で使ったリングピローを、
産まれてくる赤ちゃんに3日間ファーストピロー(枕)として使うと、
その赤ちゃんは健康かつ幸せに育つという説もあります。
また、「リングピロー」を、
以前ご紹介した「サムシングフォー」のSomething Blue(サムシングブルー)に、取り入れる花嫁さんが多いようです。
某有名ジュエリーブランドの箱が青いのもこういう理由ですね。
リングピローは実際、ゲストの方からもあまり見えない
日の当たらないアイテムではあると思います。
ですので、特にこだわりがなければ会場などで無料で提供してくれるところもあるので
そういうサービスを利用するのも良いでしょう。
ただ、今回ご紹介したように、その由来や逸話にそって
こだわって、ロマンチックな演出のひとつにするのも楽しい結婚式になると思います。
結婚式後はご紹介したようにいずれ生まれてくる赤ちゃんのファーストピローに使うのも良いですし、
装飾にこだわりすぎてファーストピローに向かない場合は
「ファーストピロー記念」に、赤ちゃんと一緒に記念撮影するのも良いでしょう。
枕としてご使用しなくても、きっとたくさんの幸せを運んできてくれるでしょう。
写真撮影後に、
インテリアとしてお部屋に飾ったり、小物入れにしたりしている人が多いようです。
「リングピロー」のとっても幸せな逸話も頭に入れつつ、
これからの準備を進めてくださいね。
素敵な幸せいっぱいの結婚式をお迎えください。
どうぞ、お幸せに!