ブライダルフェアなどに参加して、結婚式会場を回れば回るほど、決められなくなるカップルが少なくありません。また、たくさんの会場があるからこそ、結婚式の準備を進める過程において「この結婚式場で本当に正解だったのかな?」と不安に思ってしまうことも。
そこで今回は、後悔しないための結婚式会場を選ぶ際の心構えをご紹介します。
結婚式会場選びで後悔しがちなカップルの3つの傾向
結婚式会場選びで後悔しがちなカップルには以下のような傾向が見られます。
1.決めた結婚式会場に“完璧”を求めてしまう
それぞれの結婚式会場には、良いところもあれば、悪いところもあります。たくさんの会場を見回ったカップルほど、「やっぱりあっちの会場の方が良かったのではないか……」と漠然とした不安を抱えてしまいがち。しかし、どの会場にも長所・短所があることを、あらかじめ認識しておくようにしましょう。
2.両親や家族に相談せずに結婚式会場を決めてしまう
結婚式は、新郎新婦が主役ですが、その両親や家族にとっても大切なイベントです。きちんと相談せずに決めてしまった場合、あとから“物言い”がつくこともありえます。もし、キャンセルになれば、キャンセル料金などの余計な費用負担が発生してしまうことに。
3.会場の雰囲気だけで結婚式会場を決めてしまう
会場の雰囲気を気に入ったとしても、担当者の対応などに不満を抱くことがあれば、それは“警鐘”と捉えて良いでしょう。その不快感は、同じようにゲストも感じ取る可能性があるからです。会場選びとはいえ、「人」もしっかり見ておきましょう。
上位の条件を多くクリアする会場を選び、決定前には両親に報告・相談を
まず、結婚式会場に対する条件をリストアップし、優先順位を付けて並べましょう。上位の条件を多くクリアしている会場を選ぶのが吉です。
そして、会場を決定する前に、会場・日程について、必ず両家の両親や家族に相談しましょう。「うちの親は『自由にしろ』と言っています」という言葉もよく耳にしますが、たとえそうであっても、決定前には必ず報告・相談しておいた方が無難。愛する我が子の結婚式だからこそ、何かしらの希望があっても当然のことです。
また、スタッフに対して不安を抱いたのであれば、会場選びといえど、スタッフを理由に他の候補を検討してみることも良案です。ただ、反対に「この担当者さんなら!」とスタッフを気に入って会場を決めるときは、その担当者が結婚式当日まで担当してくれるかどうかはわかりませんので、注意しましょう。
通常、申し込みから結婚式当日まで数か月~1年以上の期間があるため、その間に担当者が異動や退職するケースもありますし、会場によっては「新規のお客さまの対応をするチーム」と「ウェディングに向けた打ち合わせをするチーム」が分かれていることも。このようなことは念頭に入れたうえで、万が一の場合も受け入れられる会場に決めるようにしましょう。
会場選びは、結婚式のスタート!
幸先の良いスタートを切るためには、希望する条件をきちんと整理し、両親や家族への報・連・相(報告・連絡・相談)の徹底が不可欠です。
周囲から祝福され、後押ししてもらえるような結婚式を作っていきましょう。
筆者:遠藤佳奈子/フリーウェディングプランナー・コンサルタント
2010年、日本では先駆けてフリーウェディングプランナーをスタート。そのパーソナリティや仕事は新郎新婦だけでなく企業からの信頼も厚く、都内ラグジュアリーホテルのスペシャルプランナーや、人気レストランのウェディングも任されている。2016年からはハワイでの邸宅ウェディングのプロデュースもスタート。三越伊勢丹とのコラボレーションや、ウェディング実用書の監修、ラジオなど、ウェディング業界のインフルエンサーとして幅広く活動している。■HP:http://www.wedding-lab.com/