こんにちは、7月13日の木の暮らしです。
真夏日が続く今日この頃ですが、皆様夏バテはしていませんか? 担当はしてます(苦笑)。こんな時はエネルギーのあるものを食べて、しっかり夏を乗り切りましょうね☆
さて、今までのシリーズでは三連時計の「木」が「三連時計」になるまでの長い旅についてお話ししてきましたが、今日は大詰め、職人による「加工」についてです。
たくさんの職人の手を経てお手元に届く三連時計、その加工の手順をご覧ください♪
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板出し
本社倉庫にある数多の板から、三連時計にする板を選び出します。
時計のサイズにより使える板が決まってくるので、できるだけロスなく三連時計が作れるように考えます。
製材・加工
板出ししてきた板を、様々な機械を使いつつ、手作業できれいな一枚板にします。
【1】板出しした板を、横切り盤で各サイズ1枚分の大きさにカットします
カットした板は、サイズごとにまとめて保管します。
【2】手押し鉋盤で板を平らにする
写真中央のローラーのような箇所がかんなになっています。何回かここに通し、板を平らに削ります。
【3】自動鉋板で板を一定の厚さにする
【4】グラインダーで皮を取る
耳の角度に合わせてやすりにあて、皮がなくなるまできれいに削ります。耳の角度は一定ではないので、微妙な加減や角度調整が必要となる、職人芸です♪
【5】パネルソーで3つにカットする
大きなパネルソーで、1枚の板を3つにカットします。
【6】ムーブメント用の穴・ふりこの穴をくりぬく
NCルーターという大きな機械で穴を開けます。各サイズ・デザインがすべてプログラムで登録されているので、スタートすればプログラムされた通りに自動で穴を開けてくれます。
仕上げ
【7】機械仕上げ
ワイドサンダーで表面を、ベルトサンダーで側面を、耳の部分をスポンジサンダーでそれぞれやすり掛けして綺麗に仕上げます。
【8】総仕上げ
仕上げの最後はサンダーや紙やすりを使って、じっくり手作業で角や面を綺麗にしてゆきます。この工程があるから、三連時計のつややかで滑らかな手触りがあるんですよ。
【9】振り子仕上げ
振り子の面とまわりを綺麗にやすり掛けし仕上げます。
振り子の表裏を確認し、金具を置き、取り付けます。
金具を取り付け、ムーブをはめ込み、振り子が中央に来るかを確かめます。
オプション
【option】時計加工:焼印
0から9の焼き印を、電気を使って熱します。
時計に型を置き、焼印を押した後、周りの焦げた部分をやすりで消します。
【option】象嵌・凸型
機械で、棒を入れる穴を開けます。
棒を接着剤で固定し、穴に入れます。
象嵌の場合は棒のギリギリでカットし、サンダーで平らに仕上げます。また、凸型は長さを残してカットし、すべての高さが同じになるようにサンダーで仕上げます。
レーザー加工・オイル仕上げ
【10】レーザー加工・オイル仕上げ
時計の形が完成したら、レーザーで文字盤や文字入れを行ったのち、植物性のオイルで仕上げます。
木の暮らしでは、「オスモオイル」という自然塗料のオイルを使用しています。このオイルは、木が呼吸するのを妨げることがないため、木の調湿機能を損なわずずっとお使いいただくことができます。
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いかがでしたでしょうか。
数多の工程と人の手を経て作られる三連時計には、各工程のスタッフからお客様への想いがこもっています。
ぜひとも末永く、おそばに置いてくださいね♪