仏前挙式とは?
仏やご先祖様の前で結婚の誓いを立てるのが仏前挙式です。
仏教では、数多くの人の中から二人が出会い、結婚に至った結びつきを因縁としてとらえます。
このご縁に感謝するとともに、ご先祖様に結婚を報告するというもの。
念珠交換があるのが仏前式ならではの儀式で、仏前で三々九度の杯事を行うのは神前式とも共通しています。
人前式 (読み方:じんぜんしき) とは、特定の宗教によらず、参列者全員の前で結婚を誓うことです。
結婚式の両親へのプレゼントは「三連時計」!さらに詳しく知りたい方はこちら仏前挙式はお寺or家の仏壇前で行う!
一般的には、菩提寺の本堂もしくは自宅の仏壇の前で行います。
仏前挙式のポイント
・両家の宗派の違いを認識することが大事
宗派によってスタイルが異なることもありますので、両家でよく相談して決めましょう。
・菩提寺で挙式できる?まずは問い合わせてみよう
挙式できるかどうか相談してみましょう。寺院によっては披露宴もできるところもあります。
・仏前式では、基本的に家族、親族まで
仏前式では、原則として家族もしくは親族のみが列席します。
・数珠の持参をお願いしよう
仏前式では、合掌の場面があります。参列者に数珠を持って来てもらうようにお願いしましょう。
仏前挙式のメリット4つ!
仏前挙式を行うカップルは全体の1%以下ともいわれています。
日本の伝統や仏教を大切にしたい方にはピッタリですが、どんなメリットがあるでしょう。
- 仏教ならではの雰囲気・歴史を感じられる
- 先祖を大切にする気持ちを表せる
- 費用が安く済む
- 印象に残る
仏教ならではの厳かな雰囲気と歴史の重み
雅楽が鳴り響き、たかれたお香のかぐわしいにおいとともに、古くから続いてきた伝統の仏教儀式が歴史の重みを感じさせます。
ご先祖様を大切にする気持ち
二人が出会ったのは偶然ではなく、深い縁の結びつき、そしてご先祖さまからのつながりがあるから。ご先祖様に感謝する気持ちが自然と芽生える儀式です。
比較的費用が安いかも?
5万円前後のところから20~30万円以内で収まるところまでさまざま。ほかの挙式よりも比較的安いかもしれません。
参列者の印象に残りやすい?
仏前式を挙げる人があまりいないのもあって、印象的な結婚式となりそうです。
仏前挙式をやる人はどんな人?
新郎新婦どちらかの実家がお寺の人、檀家さんである、ご縁の結びつきを信じているなど仏教徒であるといった人が多いでしょう。
有名人では、市川海老蔵さん夫妻、安めぐみさん夫妻が仏前式を行っているようです。
仏前式の衣装は白無垢&紋付袴!
新婦は白無垢姿、新郎は羽織袴が定番です。
仏前挙式の流れ
①列席者と新郎新婦の入堂
新郎新婦の両親、親族がお堂に入ります。順序は新郎側の両親、親族、新婦側の両親、親族、新郎新婦、媒酌人となります。
②僧侶の入堂
僧侶が入堂して焼香し、一同は合掌します。
③啓白文(けいびゃくぶん)朗読
これから結婚式を執り行うことを宣言。仏さまとご先祖様に向けて、結婚を報告し、二人の幸せを祈る啓白文を読みます。啓白文は、本尊に申し上げる言葉のことです。
④念珠の授与
僧侶が二つの念珠を二人に授けます。新郎は白い念珠、新婦は赤い念珠です。新郎新婦は念珠をそれぞれ左手で受け取って、合掌します。仏前式では最も重要な儀式となります。
⑤司婚の辞
僧侶が「司婚の辞」を読み上げます。新郎新婦は僧侶の問いかけにこたえながら、結婚を誓います。二人の結婚が成立したことを参列者に宣言します。
⑥誓詞朗読
新郎新婦は誓いの言葉を朗読します。
⑥新郎新婦の焼香
左手に念珠を掛けて新郎新婦が焼香します。二人の結婚生活を仏さまが見守ってくださるようにお願いし、合掌します。
⑦聖杯
神前式の三々九度の杯と同じ要領です。新婦、新郎、再び新婦の順にお酒を飲み、祝杯をあげます。
※お酒が飲めない人は事前に伝えておきましょう。
⑧親族固めの杯
新郎新婦に続いて親族も祝杯をあげ、両家が親族になったことを誓います。
⑨法話
僧侶が二人の門出を祝って、説話をします。
⑩退堂
法話が終わったら全員が起立し合掌、礼拝します。まず僧侶から退堂し、続いて新郎新婦、媒酌人夫婦、両親、親族の順にお堂から出ていきます。
さあいかがでしょうか。仏前挙式は、仏教の教えをもとに挙式を行っています。いただいたご縁を喜び感謝の気持ちをずっと持ち続けるためにも、仏様の前で身を静めましょう。
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