結婚式で使用する「幸せのコイン」の話を聞いたことがありますか?
花嫁の左の靴や新郎の胸のポケットに忍ばせておくと幸せになるという「幸せのコイン」があります。
6ペンスコインの由来や意味を紹介していきます。
6ペンスコインを左の靴に!由来はマザーグース
以前ご紹介した結婚式における幸せのおまじない「サムシングフォー」。
その「サムシングフォー」とともに受け継がれてきたのがこの「6ペンスコイン」です。
サムシングフォーを歌ったとされるマザーグースの唄の最後に
「そして花嫁の左の靴に6ペンス」という歌詞が有り、
イギリスでは古くから結婚式でこの「6ペンスコイン」が使われてきました。
Something old, something new,something borrowed, something blue,and a sixpence in her shoe. | なにかひとつ古いもの、なにかひとつ新しいもの、なにかひとつ借りたもの、なにかひとつ青いもの、そして靴の中には6ペンス銀貨を。 |
使い方は 歌詞のとおり結婚式の時に「花嫁の左の靴の中に」入れて使います。
最近は「新郎の胸ポケットに」にも入れる方も増えています。
マザーグースはイギリスで言い伝えられてきた童話。
特定の作者はおらず、代々受け継がれてきた詩で600~1000ものお話があります。私たちに身近なものだと「ロンドン橋落ちた」があります♩
マザーグースが歌われ始めた17世紀ごろは、恋愛結婚する人も出てきた頃。
花嫁が「幸せになれますように」の願いをこめて送り出す歌だったんでしょうね。
幸せの6ペンスコインはどこで手に入る?
6ペンスコインはイギリスの古い硬貨で、1967年に発行が終了しており、現在は生産・使用されていません。
ウェディングだけでなく、クリスマスには、クリスマスプディングに入れて、
それを食べた人に幸せが訪れる・また、お守り代わりに持ち歩く人も多く、誕生日のプレゼントなどにも人気があります。
非常に人気の高いコインで、マザーグースの中には「6ペンスの歌を歌おう」という歌もあります。
6ペンスが終了してしまう時に、車にステッカーを貼り「反対運動」もありました。
また、クィーンのギタリスト、ブライアン・メイがこのコインをピックとして使用していたのも有名な話です。(ロック・ユーはこのコインで弾いていたそうです。)
世界中に多くのコレクターを持つとても素敵なコインです。
さらに6ペンスコインは歴代の王・女王が刻印されているので、年代によってデザインが違うのも楽しめるポイント。
現在のイギリス女王エリザベス2世が刻印されたコインもあるそうですよ!
購入できるお店を探してみましたが、レアコインの為なかなか高価でした。
多くのかたに幸せを届けたいと、この「幸せの6ペンスコイン」として元々のコインをモチーフにウェディング用に取り扱っている会社もあります。
そういった会社から取り寄せ、結婚式や披露パーティーに挑むというのも、素敵な事かもしれません。