僧侶が9人来る結婚式?

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お国が違えば結婚式のスタイルも変わる。
ということで、今回はタイの結婚式をご紹介いたします。

敬虔な仏教国であるタイでは、結婚式ももちろん仏教式です。
とはいえ、式場となるのは神殿とかではなく、新婦様の家で挙げるのが伝統的です。
まずは新郎が結納の品々を携えた参列者とともに新郎の家から新婦の家へ向かいます。
いわゆる大名行列のような感じになります。
この際に、新婦側の参列者は金銀のネックレスなどを使って一行を通せんぼします。
これを通してもらうために新郎はご祝儀を渡します。

何とか無事に新婦宅までたどり着いた新郎ご一行様。
新郎は新婦と落ち合い、新婦の両親へ挨拶をします。
そして、結納です。
結納は現金や金・銀の財宝、結婚指輪などです。

結納の後は記念撮影を行います。
記念撮影が終わると僧侶の登場です。

タイでは、『9』は『発展』『前進』という言葉と発音が同じということで、
とても縁起のよい数字だとされています。
そのため、9人のお坊さんを招いて、お経をあげてもらいます。
お経が終われば、食事時。接待のお食事を振舞います。

食事を終え、午後1番に行われたのは、お坊さんに額に白い粉で縁起のよい印をつけてもらう儀式。
さらに「聖糸」といわれる一本の白い糸を新郎新婦の頭に巻いて、郎新婦が差し出す手に「聖水」をかけます。
「聖糸」は2人の運命の結びつきを意味し、
「聖水」はこれからの夫婦生活が清らかであるようにとの願いが込められています。

そして、タイの結婚式のメインともいえる、『ロットナームサン』という儀式になります。
新郎新婦の両手に、「おめでとうございます、いつまでもお幸せに」とお祝いの言葉をかけながら水を流します。

最後に招待客からお祝いの品を受け取り、お返しを渡します。
お返しを渡すときに、新郎新婦は参列者から腕に魔よけの白い糸を巻いてもらいます。

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