結婚式のシーンでよく見かけるブーケトスやフラワーシャワーなどの演出は、キリスト教式や人前式でよく行われます。神前式でできる演出といえば一つくらいでしょう。それは、通常家族や親戚しか列席できない神前式の挙式に、「特別に友人も招待すること」なのです。神前式に家族や親戚しか列席できないというのは、神前式のマナーと思われているかもしれませんが、もともと挙式をとり行う会場が狭いから、多人数は入れないという物理的な事情からです。最近の結婚式場や神社では、神前式を行う神殿にたくさんの人が座れるように配慮するところが多くなってきました。そのうち、神前式の挙式で友人を招待するのが当たり前になってくるかもしれません。
キリスト教式や人前式では、ゲストをたくさん招待するのが当たり前というところが多く、ゲストが参加できる演出もたくさんあります。結婚式の演出で人気のあるものをランキングで紹介していきましょう。
第一位は「家族とバージンロードを歩く」ことです。会場の入口から祭壇まで、新郎新婦並んで入場するのがよくあるパターンですが、新婦と新婦の父親と腕を組んで入場するという演出です。家族とバージンロードをあるくと、これまでの家族との歩みを思い出し、感動的なシーンになることが人気の理由のようです。
第二位は「フラワーシャワー」です。フラワーシャワーは挙式の後に行われる演出で、新郎新婦が教会の外に出てくる時や、バージンロードを退場する時に、ゲストが花びらをまいて祝福することです。フラワーシャワーには、花の香りで清めを行い二人を悪魔から守り、今後の二人の幸せを祈る意味があるそうです。
第三位は「ブーケトス」。これも結婚式の後に、花嫁が後ろを向いたまま、未婚の女性ゲストに向かってブーケを投げるというものです。ブーケを掴んだ女性はまもなく花嫁になれると言われ、幸せを友人に渡す意味があります。ウエディングドレスに用いるブーケは、投げるにはちょっと大きすぎるので、それとは別に、ブーケトス用に用意されたミニブーケが使われます。未婚の女性ゲストにとってはエキサイティングな演出です。
第四位は、「ベールダウン」の儀式です。挙式に向かう花嫁の最後の支度、ベールダウンをお母さんが行うものです。花嫁のベールには花嫁を邪気から守る役目があります。花嫁の母親がベールダウンを行うことで、親子の絆を感じることができる演出になります。この他、結婚式のBGMを楽器の生演奏で行ったり、聖歌隊のコーラスがあるというのも、いい印象に残って好評のようです。